当窯について

About us

あなただけの陶器をお届け

あなただけの陶器をお届け

ギャラリーYASUOは信楽焼の産地である滋賀県甲賀市で代々家業として陶器を製造しています。
信楽焼の歴史は古く、その始まりは鎌倉時代とされ日本六古窯(ろっこよう)と呼ばれるやきものの産地の一つです。
土の味わいや温もりを生かした風合いが現代まで生き続け、今では数多くの信楽焼の陶器が製造されています。
当店の陶器も伝統的な製造工程を受け継ぎながら長い歴史を歩んできました。
歩んだ歴史をそのままに私たちの陶器づくりは次世代へと変化しています。
陶器らしくない陶器。食器らしくない食器。みなさまが喜ぶ食器をつくる。
それを私たちのモットーにしています。 

安兵衛窯の歴史

History

安兵衛窯の歴史は古くから続いています。
奥田家の歴史を家系図から紐解いていきます。

家系図

江戸後期~現在

始まりは安兵衛窯

始まりは鍛冶屋

やすお陶房の前身である安兵衛窯。
明治末期、安三は丁稚奉公のあと、鍛冶屋を始めました。
当時の陶器屋では生活用食器ではなく火鉢を製造していました。
信楽焼の伝統色「なまこ釉」を使用した火鉢は、第二次世界大戦末期まで全国シェアの80%を占めていました。
1950年代後半から高度経済成長による生活水準の向上により、電気や石油暖房器具の開発・普及が進みました。生活様式の変貌にともない火鉢の需要は減っていきました。
その頃、安三が始めた鍛冶屋も代替わりを迎えました。
代替わりに伴い、鍛冶屋を株式会社カジヤスとやすお陶房に分離し、やすお陶房を三次が跡を継ぎました。
カジヤスの跡を継いだ喜久は、新たな需要を求めろくろの製造を始めました。
陶芸教室ブームが始まった1965年頃に開発された陶芸用ミニ土練機は、素晴らしい混練性能と故障知らずの耐久性が広く認められ、全国的に爆発的な人気となりました。

5代目が創る初めてのコーヒーカップ

5代目がつくるコーヒーカップ

火鉢からろくろ製造に変わったやすお陶房は順調に進んだものの、目まぐるしく変わる生活様式の変貌スピードについていけませんでした。
ろくろも少しずつ需要が減ってきた頃、やすお陶房を5代目 安正が引継ぎました。
跡継ぎをした安正は、窮地に陥ったやすお陶房をどうにかして救いたい、先祖が残してくれたやすお陶房を絶やしたくない、との想いで打開策を考えました。
そうして産まれたのが、「コーヒーカップ(洋食器)」です。
安正が開発したコーヒーカップはこれまでやすお陶房では取り扱っていなかった「生活を目的」とした生活用食器でした。
それと同時に、やすお陶房が食器を創るきっかけにもなりました。
信楽焼の特徴を活かしたコーヒーカップは開発以降、利用性やデザイン性が高く評価されました。
安正のコーヒーカップは窮地のやすお陶房を救っただけでなく、日本国内で洋食器を広めるきっかけとなったのです。

洋食器の未来を受け継ぐ

洋食器の未来を受け継ぐ

窮地を乗り越えたやすお陶房は平成5年にギャラリーYASUOをオープンするまでに発展しました。
そして現在は、運営を5代目から6代目へ引継ぐための引継ぎ期間に入っています。
安正本人はまだまだ現場で活躍していますが、次の世代へ引継ぐ意味も込めての引継ぎ期間。
受け継いだ息子の6代目 安之と弟の正道。
父が生み出したコーヒーカップの技術と想いをそのままに、現代に合う食器全般を手掛けています。
「父が築き上げたコーヒーカップはどこにでもあるコーヒーカップと違う。先祖が代々守り続けた技術と想いがつまっている。ギャラリーYASUOにしかつくれない陶器が確かにある」
ギャラリーYASUOの陶器は他の焼物に比べ色やデザインが特徴的なものばかりで、一つとして同じものはありません。
その特徴的な仕上がりは長い歴史が築き上げた証なのかもしれません。
やがて6代目へ引継がれていくやすお陶房は、洋食器を未来へ残すため今日も「やすお陶房にしかつくれない陶器」をつくっています。

主な取り組み

1987年 JC(ジャパン・クリエイティブ)の器を手掛け現在も出品
1988年 ヨーロッパに渡り、パリ・ギャラリー・ラファイエットにて出展。
ESPACE YAMAHAにて出展。
1993年 細川内閣でのお食事会で当食器が使用される
1993年 信楽産業総合展 ビアマグ展 入賞
1997年 ABC 「名匠の一品」にてTV出演
1998年 信楽産業総合展 朝日新聞社賞
- 信楽産業総合展 毎日新聞社賞
1999年 全国酒組合 秋のきき酒展 入賞
2007年 ファイテン、ヨーロッパ店にて展示
2008年 第一回蚊やり器展 グランプリ
2009年 全国酒組合 ほろ酔い器展 入賞
2009年 サントリー リサイタル(樽の木を使ったリサイクルで掛花を作成)
2010年 ビアマグ展 大賞・入賞
- タイガー魔法瓶 ポット・湯吞コラボ、飯碗コラボ
2010年 仁秀 朝青龍断髪式記念品作成
2010年~ サライ掲載、るるぶ毎年掲載、グリーンライフLightning、滋賀LIFE、おいしいが、まっぷる、その他多数掲載
2013年 信楽産業総合展 入賞
2013年 東京ドームにてテーブルウェア出展
2018年~ ANEAポップアップコラボ、JORNAL STANDARD、Barreys、EDIFICEポップアップコラボ、伊勢丹・丹青会出店、
日本橋高島屋新館イベント、伊勢丹メンズ館15周年イベント、雑誌GO OUT掲載

ギャラリーYASUO オープン

Sample

平成5年にやすお陶房として初めてオリジナルギャラリーショップ(ギャラリーYASUO)をオープンしました。
オープンの際には関係者の皆様を招いて記念パーティーを行いました。
会場には私たちが手掛けたコーヒーカップを中心に展示も行い、参加された皆様から大変好評でした。
現在では品数も増え見ているだけて楽しいギャラリーです。
また、敷地内には陶芸体験ができる作業場がありますので、陶芸に興味がある方は是非足を運んでください。

ギャラリーYASUOをみる

信楽焼の特徴

Shigarakiyaki

信楽焼の特徴

信楽焼は、天平時代に生まれたと言われる日本六古窯の一つで、聖武天皇が紫香楽宮(しがらきのみや)を作る時に瓦を焼いたのが始まりと言われています。
鎌倉時代中期には主に水瓶などが作られ、安土桃山時代には茶の湯の発達により茶道具の生産が盛んになりました。茶器などの茶道具の名品が生まれ、信楽焼のわび・さびの味わいは現代にも生きています。
土の味わいや温もりを生かした風合いが愛され、現在では花器や食器、置物やタイルまで、幅広く住宅やインテリアに使われています。
1976年(昭和51年)には信楽焼は国の伝統工芸品として指定され、狸の置物が代名詞にもなり「陶器の町、信楽」としても親しまれています。
そんな信楽焼は他の日本六古窯とは違う特徴があります。

自然釉

うわぐすりをかけないで焼く。
灰が溶けて自然にうわぐすりをかけたようになる(ビードロ釉という)。

火色

焼成することによって表面にほの赤く、あるいは薄いかき色のような色になる。

焦げ

薪の灰に埋まる部分が黒褐色になった溶岩のような色になる。

当店の特徴

Our features

洋食器の開拓

洋食器の開拓

やすお陶房は5代目 安正が初めて信楽焼を生活用食器としてコーヒーカップを開発しました。
コーヒーカップの登場は当時、利用性とデザイン性から注目を集め高く評価されました。
結果として日常生活、飲食店様などで使用していただき、私たちの生活にコーヒーカップが浸透しました。
信楽焼がコーヒーカップだけでなく、湯のみやお皿、茶碗などの陶器が現在たくさん流通しているのは、やすお陶房の存続をかけた安正がいたからこそ存在しているのです。

釉薬をたくさん使用します

釉薬をたくさん使用します

陶芸作品は、無釉の焼き締めで完成の場合もありますが、多くの作品は釉薬を掛けて焼成します。
釉薬を掛けることで、器表目をガラス状の膜で覆い強度をより強く、また酸などで腐食しにくくすることができます。
信楽焼の多くは釉薬を使用しないものが多いのですが、当店の陶器は釉薬をたくさん使用します。
釉薬の使用量によって色味やデザインが格段に変わります。
ふんだんに使用した釉薬によって他とは違ったギャラリーYASUOにしかない陶器が完成します。
自分だけのコーヒーカップ、茶碗などをお探し方には当店の陶器はピッタリです。
これまでにオーダーメイドで製造した陶器も多数あります。
是非当店で自分だけの陶器を見つけてください。

ショップのご案内

ショップのご案内

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Tel

0748-82-0090

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〒529-1851
滋賀県甲賀市信楽町長野620-1 Map
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定休日 不定休
駐車場 3台完備

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